2005年03月06日
就職活動中の学生がきた
就職活動の季節ということでOB訪問を受けた。
「そうさん、商社ってこれからの時代、どうなんでしょうか?」
と、しょっぱなから、核心を突かれた。
昨年、会社の人事部からの命令で母校の学生達に
自分の勤める会社についてパワーポイントを片手に説明したことがある。
いわゆる勧誘行為だ。
その時と全く同じ回答なってしまうのだけど、それを紹介してみたい。
机上の空論をしてもしょうがないため、私本人がどのように就職活動をしたかを紹介することで学生へのヒントになれば幸いだ。
■ 新卒時点では、自分の能力は未知数。よってとりあえず全部受ける。
まず、新卒段階で自分に適している会社を見極めるのは難しい。
よって自分を成長させてくれるチャンスがある会社を選ぶのが望ましい。
実は、学生は理解しておらず、社会人であれば誰でも知っていることで是非覚えておいてほしいことがある。
それは、
「その業界の高度なノウハウはすべて業界首位の企業に集中している」
ということ。
だから、新卒学生としては、とりあえず、すべての業界のNO1NO2の企業を
受験してみることが必要だ。
テレビ・商社・外資証券・メーカ・新聞社、銀行・生保・損保、通信、ゼネコン・コンサル・ITなど、すべての企業を訪問しOB訪問することが大切。
私はとりあえず、業界1位と2位を全産業受けてみた。
■ 業界全部を受けながら、自分の軸に合う会社を探す
私は当初、民間企業を志望しておらず、成り行きで泥縄式に企業訪問をすることになった。自分は全く企業活動を知らないことを理解していたので、自分として就職先を検討するための軸を用意する必要があった。
当時の軸としては、
・若いうちから活躍できそうな会社にする
・大きな仕事ができる会社にする
・経営的な視点が身につく会社に就職する
と考えた。
各社を受ける中で、その会社におけるキャリアプランが見え出した。
・若いうちから活躍したい!
このセリフを出すと、大手銀行のOBは難色を示した。だから一応内定を貰ったが、辞退した。
・経営的な視点を身につけたい
このセリフが通じる人がたまたまいなかったメーカーその他は、直ぐにOB訪問
を打ち切った。メーカはその製品が好きな人が行く会社のようだった。
・大きな仕事がしたい
この考えがスムーズに通りそうだったのは大手広告代理店と大手商社だった。
最終的には両方内定を貰ってから調べたのだが、家に帰り日経四季報を見てみると、「1人当りの売上高」が世界で最も大きいのは商社だった。広告代理店の1人当り売上の10倍だった。
自分は文系なので、「大きな仕事とは、大きな売上」なんだろう、
とシンプルに考えていた。
当時の私は就職活動用の雑誌くらいしか情報源がないため、商社は裸踊りをしてチョンマゲを頭にかぶっているイメージがあったが、総合商社は産業を創出し様々な事業や関係会社を運営する主体であることが分かってきた。
何かの専門家になるより、企業経営という観点から事業運営をしていくのは面白いと思い、次第に商社が有力となっていった。
■ 自分の軸に照らした後、その会社のお得度をもう一度考える
自分の軸にマッチしているように思えた総合商社だが、もし、自分なりに考えた判断に間違いがあった場合に、それでも自分が納得できるか、ということも判断する必要がある。
つまり、間違えた買い物をしたとしても、
納得できる「おまけ」があるかどうかだ。
まず、給料を考えた。週刊現代で調べたところ、
日本企業で1位・2位を争う高給料だった。しかも若い時に給料が高い
(銀行は年をとってから給料が高い)としたら、どんな会社であったと
しても、納得できるかもしれない。
次に、社内教育を考えた。
どうやら英語が必須で相当教育が充実しているらしい。
だったら、たとえどんな会社でも、英語スキルが向上すれば、
それはそれで自分のためになると考えた。
次に、過去にどういう人間が商社に入ったか調べてみた。
団塊世代の人から見れば、高度成長期の中で、商社は日本経済に大きな貢献をしていたと聞いた。ということは、団塊世代で最もクレバーな人がこぞって商社を目指したと推測できる。
もしそうならば、自分の上司になるであろう人は、一応、その世代では最もクレバーだった人である可能性が高い。クレバーな人の下で学べば、自分の力も上がるだろう。
次に転勤を考えてみた。大手企業はどこでも転勤がある。自分は親の職業柄、転勤族で色々引越しをしていて、九州や大阪や名古屋にいたことがある。
正直、地方に転勤するくらいなら、どんな辺鄙なところでもいいので、海外に転勤したいと考えた。異文化と接することは人の心を豊かにすると思うが、日本で地方に言ってもどうせ画一的な文化しかないのだから、意味が無いように思えた。
このように考えた結果、
総合商社に入社することがベストの選択だと思えた。
■ 最後に会社との相性を見る
商社の最終面接は、今でも鮮明に覚えている。
煌びやかな役員室で
面接が行われ、全部で3分くらいで終わった。
面接官(後で彼はこの会社の役員と知った)は、一言だけ、質問してきた。
「君は運がいいかね?」
私は、「はい、運だけで生きてます」と応えた。
そしてあっさりと最終面接は終わった。
他の商社では1次面接で話したこと(学生時代の活動や志望動機)をもう一度言わせる最終面接もあったのだが、自分は、この面接官のおおらかな質問に好感を持った。
私は、この会社とは相性がいい、と直感的に思った。
(商社に入って感じたことはまた別途)
「そうさん、商社ってこれからの時代、どうなんでしょうか?」
と、しょっぱなから、核心を突かれた。
昨年、会社の人事部からの命令で母校の学生達に
自分の勤める会社についてパワーポイントを片手に説明したことがある。
いわゆる勧誘行為だ。
その時と全く同じ回答なってしまうのだけど、それを紹介してみたい。
机上の空論をしてもしょうがないため、私本人がどのように就職活動をしたかを紹介することで学生へのヒントになれば幸いだ。
■ 新卒時点では、自分の能力は未知数。よってとりあえず全部受ける。
まず、新卒段階で自分に適している会社を見極めるのは難しい。
よって自分を成長させてくれるチャンスがある会社を選ぶのが望ましい。
実は、学生は理解しておらず、社会人であれば誰でも知っていることで是非覚えておいてほしいことがある。
それは、
「その業界の高度なノウハウはすべて業界首位の企業に集中している」
ということ。
だから、新卒学生としては、とりあえず、すべての業界のNO1NO2の企業を
受験してみることが必要だ。
テレビ・商社・外資証券・メーカ・新聞社、銀行・生保・損保、通信、ゼネコン・コンサル・ITなど、すべての企業を訪問しOB訪問することが大切。
私はとりあえず、業界1位と2位を全産業受けてみた。
■ 業界全部を受けながら、自分の軸に合う会社を探す
私は当初、民間企業を志望しておらず、成り行きで泥縄式に企業訪問をすることになった。自分は全く企業活動を知らないことを理解していたので、自分として就職先を検討するための軸を用意する必要があった。
当時の軸としては、
・若いうちから活躍できそうな会社にする
・大きな仕事ができる会社にする
・経営的な視点が身につく会社に就職する
と考えた。
各社を受ける中で、その会社におけるキャリアプランが見え出した。
・若いうちから活躍したい!
このセリフを出すと、大手銀行のOBは難色を示した。だから一応内定を貰ったが、辞退した。
・経営的な視点を身につけたい
このセリフが通じる人がたまたまいなかったメーカーその他は、直ぐにOB訪問
を打ち切った。メーカはその製品が好きな人が行く会社のようだった。
・大きな仕事がしたい
この考えがスムーズに通りそうだったのは大手広告代理店と大手商社だった。
最終的には両方内定を貰ってから調べたのだが、家に帰り日経四季報を見てみると、「1人当りの売上高」が世界で最も大きいのは商社だった。広告代理店の1人当り売上の10倍だった。
自分は文系なので、「大きな仕事とは、大きな売上」なんだろう、
とシンプルに考えていた。
当時の私は就職活動用の雑誌くらいしか情報源がないため、商社は裸踊りをしてチョンマゲを頭にかぶっているイメージがあったが、総合商社は産業を創出し様々な事業や関係会社を運営する主体であることが分かってきた。
何かの専門家になるより、企業経営という観点から事業運営をしていくのは面白いと思い、次第に商社が有力となっていった。
■ 自分の軸に照らした後、その会社のお得度をもう一度考える
自分の軸にマッチしているように思えた総合商社だが、もし、自分なりに考えた判断に間違いがあった場合に、それでも自分が納得できるか、ということも判断する必要がある。
つまり、間違えた買い物をしたとしても、
納得できる「おまけ」があるかどうかだ。
まず、給料を考えた。週刊現代で調べたところ、
日本企業で1位・2位を争う高給料だった。しかも若い時に給料が高い
(銀行は年をとってから給料が高い)としたら、どんな会社であったと
しても、納得できるかもしれない。
次に、社内教育を考えた。
どうやら英語が必須で相当教育が充実しているらしい。
だったら、たとえどんな会社でも、英語スキルが向上すれば、
それはそれで自分のためになると考えた。
次に、過去にどういう人間が商社に入ったか調べてみた。
団塊世代の人から見れば、高度成長期の中で、商社は日本経済に大きな貢献をしていたと聞いた。ということは、団塊世代で最もクレバーな人がこぞって商社を目指したと推測できる。
もしそうならば、自分の上司になるであろう人は、一応、その世代では最もクレバーだった人である可能性が高い。クレバーな人の下で学べば、自分の力も上がるだろう。
次に転勤を考えてみた。大手企業はどこでも転勤がある。自分は親の職業柄、転勤族で色々引越しをしていて、九州や大阪や名古屋にいたことがある。
正直、地方に転勤するくらいなら、どんな辺鄙なところでもいいので、海外に転勤したいと考えた。異文化と接することは人の心を豊かにすると思うが、日本で地方に言ってもどうせ画一的な文化しかないのだから、意味が無いように思えた。
このように考えた結果、
総合商社に入社することがベストの選択だと思えた。
■ 最後に会社との相性を見る
商社の最終面接は、今でも鮮明に覚えている。
煌びやかな役員室で
面接が行われ、全部で3分くらいで終わった。
面接官(後で彼はこの会社の役員と知った)は、一言だけ、質問してきた。
「君は運がいいかね?」
私は、「はい、運だけで生きてます」と応えた。
そしてあっさりと最終面接は終わった。
他の商社では1次面接で話したこと(学生時代の活動や志望動機)をもう一度言わせる最終面接もあったのだが、自分は、この面接官のおおらかな質問に好感を持った。
私は、この会社とは相性がいい、と直感的に思った。
(商社に入って感じたことはまた別途)
この記事へのコメント
1. Posted by miyuki 2005年03月06日 20:06
参考になりました。
三井か三菱なんですか?
三井か三菱なんですか?
2. Posted by アヤパン 2005年03月23日 14:36
★こんにちは★&初めまして!!
私はただ今、就活真っ最中です。
KINOPPYさんの紹介から(アヤパンで登録しています。お時間あれば覗いてみてください)グリィーに入りこのブログ発見しました。とても参考になりました。何かと不安の多いこの時期ですが、このブログにお邪魔しながら頑張りたいと思いまぁーす。でも以外に就活楽しんでるかもしれません!!
私はただ今、就活真っ最中です。
KINOPPYさんの紹介から(アヤパンで登録しています。お時間あれば覗いてみてください)グリィーに入りこのブログ発見しました。とても参考になりました。何かと不安の多いこの時期ですが、このブログにお邪魔しながら頑張りたいと思いまぁーす。でも以外に就活楽しんでるかもしれません!!
3. Posted by そう 2005年04月09日 01:25
> miyukiさん
どっちかでしょうね(苦笑
会社の名誉のため、黙っておきます
>アヤパンさん
greeで5人くらいアヤパンさんがいますね
シュウカツ頑張ってください
どっちかでしょうね(苦笑
会社の名誉のため、黙っておきます
>アヤパンさん
greeで5人くらいアヤパンさんがいますね
シュウカツ頑張ってください
4. Posted by pure 2005年04月24日 20:39
初めまして。
就職活動レポート、楽しく読ませて頂きました。
確かに一流と言われる会社には、尊敬に値する素晴らしい人達が多く存在します。
そういう出会いは、大切な財産になると思います。
異文化と接することは人の心を豊かにする、というのは本当に同感です。
海外が好きでよく旅行していますが、もし海外を知らなかったら私の価値観は全く違うものになっていたでしょうね。
商社に入ってからのレポート、近々書いて頂けますか?
期待しています!
就職活動レポート、楽しく読ませて頂きました。
確かに一流と言われる会社には、尊敬に値する素晴らしい人達が多く存在します。
そういう出会いは、大切な財産になると思います。
異文化と接することは人の心を豊かにする、というのは本当に同感です。
海外が好きでよく旅行していますが、もし海外を知らなかったら私の価値観は全く違うものになっていたでしょうね。
商社に入ってからのレポート、近々書いて頂けますか?
期待しています!