突然ですが、三井物産を退社し、起業することになりました。

5月下旬から会社に打診をしており、6月20日に正式に以下の辞令を頂戴しまして、6月末日に依願退職となります。退職金も満額頂戴致しました。大変お世話になりました。

会社に入って7年目、とても密度の濃い毎日で、特にドックイヤー(1年で7年分の変化がおきる)と言われる情報産業セクターに在籍していたことを考えれば、49年間働いて定年になったくらいの爽やかさです。皆様、大変お世話になりました。有難うございました。


jirei










さて、私が三井物産に入社した当時は、こんなことを考えていました。
これは、同社の新入社員リクルーティング用のパンフレットです。





nyusha







本文では、『三井物産にいる理由』という題名で、私の稚拙な文章が掲載されています。

「(三井物産への)志望動機は、
 一個人の力を伝統と実績のある巨大組織を通じて
 世界レベルまで拡大させたいと考えたから。
 (中略)・・・自身を向上させていきたい。」
(高岡壮一郎)





この表明が物産を志望している学生さんの勧誘の役にたったかどうかは
別にして、私は自分が思うことを当時、正直に述べてます。
(写真では緊張のため、相当硬い表情ですが・・・・)


個人の自己実現とは、身の回りの満足が充足されると、
最終的には「社会貢献欲」に収斂していくものです。

私は、自分の力を、巨大組織を活用することでレバレッジをかけて、
より大きく拡大して、社会に投射し、貢献することを望んでいました。



当時はインターネットもまだ普及しておらず、なんだかんだ言っても間接金融が力を持っていた為、個人が社会に貢献しようと志すならば、巨大組織に属することが王道でした。ヒト・モノ・カネは大企業の独占でした。

三井物産在籍中は、文字通り巨大組織のリソースのおかげで、大型の企業買収・合併プロジェクトや、社内ベンチャーの立上げに従事させて頂き、大変貴重な経験をさせて頂きました。


ところが現在は、インターネットが普及し個人でもメディアを有すことができ、且つ、直接金融の整備がされています。

その意味するところは、巨大組織というレバレッジを通じることなく、
普通に社会インフラを利用すれば、自らの付加価値を社会に問うことができる
環境が整ったということです。

そして、ヒト・モノ・カネは、マーケットにあふれています。
これらの経営資源は真に付加価値を生む場を求めて、
グローバルに流れています。

そのような外部環境の変化を肌で感じる中で、
私は志を同じくする仲間達と会社を創業する決意をしました。


私は、辞令を貰った今だから言えるのですが、大学時代の仲間達とテスト・マーケティングを開始していました。いわゆる、「週末起業」という活動です。
(社内規定上、副収入も得ていませんし、役員にも就任していませんでしたが)

アマゾンの創始者であるジェフ・ベゾスも、ファンドビジネスのサラリーマン時代に、インターネットビジネス構想を暖めて、テストマーケティングを用意周到に行い、イケると確信して初めてベンチャー企業を起こしました。

私達も、同様のプロセスをとりました。

三井物産に辞表を出し、「会社を興します」と伝えた数日後、
突然、起業準備活動をしていたことが会社の知るところとなり、
相当に大目玉を頂戴しましたが(苦笑)、世の中が「週末起業」を容認し、
むしろ推奨する方向に進んでいます。

− 日本IBMは昨年の5月に、日立製作所、東芝、沖電気、シンコー電器は
  今年の2月に副業禁止規定を取りやめることを表明している。
  理由は、アフター5の時間の使い方は個人の自由であるからである。
  なお、正社員の副業を禁止している企業は全体の38.6%
  (日本労働研究機構 1995年)

ビジネスは、戦う前から、勝負は決まっているものです。
それは三井物産で多くの稟議書を読んでいて理解したことです。

本格的に新規事業をはじめる前には、お客様がいらっしゃることが
必要なのです。

机上の空論のビジネス・プランやパワーポイントを用意する前に、
困っているお客様の課題に取り組み、それを解決しようと
試みて、それが成功した経験が必要なのです。

かくして、2005年7月1日をもって、これまで仕込んできたビジネスの
シーズを花開かせるべく、仲間達とともに活動を開始致します。

業種は、「知恵の総合商社」です。

志は、幕末・明治初期の三井・三菱・住友を創業した男達のように、
日本に不可欠な企業集団を創設することです。

鎖国体制の崩壊が、貿易業を繁栄させ、のちの財閥を生んだように、
日本の高度成長期モデルが崩壊した今、新しい財閥が誕生するのです。

今風に言えば、

「高付加価値ビジネス・ポートフォリオを有する
 ホールディング・カンパニー」です。


従来の総合商社が、

モノに介在し、
メーカーの代理となり、
グローバルマクロ戦略(全産業と全世界をカバー)を
選択したのに対して、

「知恵の総合商社」は付加価値サービスに特化し、
コンシューマーの代理となり、高収益・高成長事業ドメイン特化戦略
を選択するのです。


おかげさまで、大学時代からの親友Nをはじめ、
物産時代に懇意にさせて頂いた方を中心に、
私が思うところの「最強メンバー」が集まりました。

ベンチャーにはヒトが来ない来ないとよく聞きますが、
たまたま創業して社長になるのが私であって、
これは「私達」のベンチャーであり、
はじめにヒトありきの企業なのです。


小さい小さいベンチャー企業ですが、大リーガーの11名に、草野球チームが1000人束になっても勝てないように、人数が小さいからと言って、不利ではないと信じています。
私達は知恵をレバレッジとして、真に顧客に尽くします。

大きく社会に貢献できるビジネスを創出していきます。
皆様の応援の程、よろしくお願い申し上げます。
よ(^0^)ろ(^◇^)し(^▽^)く(^ο^)ね(^ー^)