高岡壮一郎 広告フォーラム

マーケティング職向けの専門サイトで連載されている「広告・マーケティングの近未来シリーズ」に取材頂きました。インタビュー内容はこちら


さて、上記のインタビュー内容への補足です。

広告・マーケティングの近未来は、日本の近未来を表すものです。

広告というビジネスは、企業と消費者を繋ぐという仕事ですが、先進国における広告ビジネスの市場規模は、GDP(総生産)の数パーセントに収まります。その広告市場に流れる企業のお金が、メディア事業者達(TV・雑誌)の売上となり、メディアで働く人たち(クリエイター・編集者・ディレクター)に支払われる給料の原資になっていました。

ある国のGDPは人口ピラミッド(人口構成)に大きな影響を受けますが、日本の人口は今年2007年から、減少に向かい、世の中における若年層の数が毎年減少していく世の中です。

出版社・TV局などのマス・メディア事業者は、要は若者に受ける番組や本を製作する強さが最強に優れていたからこそ、若者が毎年増加する世界の中で、大きな影響力を発揮してきましたが(マンガが文学を食わせる)、時代の転換点となる今年からは、企業の広告宣伝費が向かう先が大きく変わります。

企業の広告宣伝費が向かう先が変わると、新しいメディアが大きくなり、その新メディアで働く人たちの給料が高くなり、そこに才能のある人材が集まり、新しい勢力はさらに大きくなります。(丁度、映画産業からTV産業へ、TV産業からネット産業へと、時代時代の優秀な若手が移動していったように)


「広告・マーケティングの近未来」の第1回はオーバチュアー社です。


同社が属するインターネット検索広告市場が930億円に成長したということは、要するに、「雑誌・テレビ・ラジオ」に投下されていた広告予算930億円が、そのままインターネット市場に横滑りで流れたということです。世界中で同じ動きがあり、米国GOOGLE社は2006年に、売上1兆円、利益は3500億円になっています。

これが実は、日本に大きな文化的な変化を起こすと考えています。

日本企業の広告予算が雑誌社に流れて、そのお金が雑誌社で働く編集者やクリエイターの給料になることで才能が活性化され、良い作品・文化を生み出されてきました。

そして、編集者やクリエイターが洋服やご飯を買うことで、どこかの地元のアパレルメーカやレストランが潤い、そこに従事している人達もご飯が食べれた時代が、今や、変わりつつあります。

日本企業の広告予算は、要はGOOGLE社に流れて、GOOGLE社の売上となり、次に、同社の技術社員の給料になり、結果、技術革新がさらに進み、ますます世界中の企業の広告予算は米国IT企業に集中し、その会社の上げた利益の半分はアメリカにのみ、税金として落とされる、という時代になってしまいました。

「広告・マーケティングの近未来」の第2回目は、弊社アブラハム・グループ・ホールディングス株式会社です。

一般的な人を対象にした場合のマス広告予算はGOOGLEにどんどん流れていくでしょう。この分野の勝負はもう決まったと思います。

同時に、一般的なマス・メディアと異なる性質を持つ、「富裕層向けメディア」には、これから多くの広告費が流れることになり、結果、優秀な人材が集まることで、「富裕層向けメディア産業」が大きく成長し、ひいては大きな文化的な変化を引き起こすことになるのではないか?と予測しています。

富裕層向けメディア YUCASEE

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