先日、取材頂いたインタビュー記事が、東京大学新聞オンラインで「読まれた記事ランキング一位」になったとのことです。恥ずかしいですが、ありがたいことです。

一昨年の「反省」を生かして新しく事業を開始していますが、今思えば、当時は若気の至りで、経営者として視野が狭かったのだと思います。30歳にして起業を企て、30代最後に大失敗した10年近くを振り返れば振り返るほど。

ドラッカーを読んで「そうか日本の金融はガラパコス化して遅れているのか、俺が変えてやろう!」と思い、ピーター・ティールやシリコンバレーの起業家のケースにあこがれて「個人投資家に不利益を強いてる既存の金融業界を全部ひっくり返してやろう」「日本を開国させよう」と思ってしまった。

20代・30代が中心のベンチャー企業として、既存の価値と衝突してでも、世の中にインパクトを与えたい、新しい価値で社会を良い方向に動かしたい、日本の閉塞感に対して強い憤りがあり、それを自力で風穴を開けたい、そんな青臭い理想や野心がありました。

結局のところ、「お客様の支持」を大義名分にして、「既存の枠組における利害関係」とか「国の事情」とか、そういうところへの気配りを意図的に排除していたのは、今になって思えば、幼稚で視野が狭かったと反省しました。

そういう経験を踏まえて、新しい価値を追求しながらも、きちんと社会全体との調和・共創を図るのが、日本のベンチャーの在り方だと思うに至り、当局と1年以上も対話を続け、新しい事業を創りました。

歴史家によると、理念やロジックだけで現実を一変させるのを是とするのは、人口国家アメリカと革命国家フランスのみ。他の国では、経験や慣習を一番大切にして、そこからの漸進が求められているそうです。どちらの国がよい悪いではなく。

今は、アブラハム経営陣に大手証券会社の元常務を入れる等、シニアの知恵を取り入れた上で、新しい事業であるアブラハム・ウェルスマネジメントに取り組んでいます。

40歳になり、気負いなく、一人でも多くの人がハッピーになれるお手伝いをできればと考えています。


*アブラハムの失敗談を、非常勤講師として、九州大学で講演してきました。
アブラハム社長ブログ
http://blog.stakaoka.com/archives/52247098.html

*東京大学新聞オンライン
http://www.utnp.org/obog/takaoka20150216.html

saiyou panf